黒烏龍茶は味が濃くておいしい。 深くて渋いのに潔く消える風味になんとも心をつかまれる。 そして、カリカリ梅との相性がいい。
烏龍茶と梅干しの組み合わせがよろしいということは、Nishane(ニシャネ) の WŪLÓNG CHÁ (ウーロンチャ) というトルコ発の香水が教えてくれた。
お茶系でも珍しい烏龍茶の香りがあると知り速攻でサンプルを取り寄せ、ワクワクしながら一吹きすると、それは烏龍茶の雰囲気を纏ってはいるが、なんか「梅干し」だった。 烏龍茶って梅干しだったんだ~ と、私の中の回路がつながった瞬間である。
小粒梅は一日四個までを厳守せよということになっている。 規制をしないと、この容器に入っているぐらいは一瞬で無にできる。
ところで、この巾着には何が入っているかお分かりだろうか?
もちろんカリカリ梅である。 これは梅干しを入れるための梅干し巾着である。 手縫いしたから指がけっこう痛かった。 それもこれも大事な梅干しを美しく保管する為である。 愛の現れである。 (最初は、梅色の糸でひっそり “うめ” と草書で刺繍してやろうと意気込んでいたが、面倒くさいのでやめた。 愛の欠如である。)
大粒梅には一個ずつ単価を記入する。 案外高価であるので、値段が書いてあれば欲も減退して食べるのを控えるだろうという策である。 これは今のところ功を奏している。
なんでもそうだが、特に自分の娯楽に対する原価はちゃんと知っておいたほうがいい。 安価な物事で満足できるならそれに越したことはないが、高価な娯楽なら原価をきちんと把握しておくことでその一回を噛みしめて味わう心構えができる。 高価なカリカリ梅(大) @26.8円も、”噛みしめる” には最高の嗜好品である。(すっぱ~~~!!)
そして、黒烏龍茶ですっきりと喉を潤す。 最高のティータイムである。